日本全国、そして世界に誇れる神戸エリアのイチバンを紹介するこのインタビュー。
今回はフードロス問題に挑む起業家、竹下友里絵さんにお話を伺いました。
神戸で『八百屋のタケシタ』を創業し、現在は5月24日(日)まで神戸市を中心に産地直送野菜をトラックで移動販売をされています。
編集長:
農家さんから直接仕入れた野菜や果物などの農産物を、飲食店への卸しや、ウェブショップ、地下鉄の駅等で販売していらっしゃるんですね。
竹下さん(写真右側):
はい、駅での販売を行っていましたが、いまは期間限定で移動販売を行っています。新型コロナの影響でスーパーに買い物行くのにも不安に感じられる方もいらっしゃいますし、小さなお子様がいらっしゃるような住宅街を中心に、販売ルートを回っています。
(各地域の販売ルートの停留所の場所、到着情報などはLINE@で配信しています。https://line.me/R/ti/p/%40ooz4526a )
編集長:
海外でのご経験がこのような取り組みを始めたきっかけだったと伺ったのですが、具体的にどのようなことがあったんでしょうか?
竹下さん:
そうですね、一番初めの原体験は高校時代にカナダのホームステイ先の家庭で「食べきれなかった夕飯を当たり前のように廃棄する」というショッキングな光景を目にしたことでした。もちろんそこには食への考えや文化の違いがあったんだと思いますが、世界の一方で食べ物を捨て、もう一方では食べ物が足りていない矛盾や、フードロスという問題を考えるきっかけとなる十分な出来事でした。
そしてフードロスという問題で、フードチェーンの中で自分達がどこに取り組めるかと考えた時に、農学部出身という経験から産地に近い所で勉強していたので、産地である畑・生産者さんが大切に育てた農産物をお客様の元に届けて、ロスを無くしていくことを始めました。
編集長:
農学部ご出身ということは、もともと野菜のことには詳しかったんでしょうか?
竹下さん:
実は農学部と言っても文系で、どちらかというと農業経済を勉強していて、食品の輸出入が専門でした。野菜そのものを実際に触ったり、栽培したりしていたような経験が豊富にあったわけではないんです。笑
編集長:
実際に生産者さんから直に仕入れる野菜に触れるようになられて、これまで食べていたものと味の違いなどは強く感じますか?
竹下さん:
新鮮で美味しいのはもちろんですが、一括りに「産地直送だからいい」というわけではなく、それぞれの生産者さんのキャラクターが味に出ていると感じます。ひとつの生産者さんでも野菜の品目によってこれはとても美味しいけど、これは「そこそこ」くらいとか、違いがあるのは面白いと思いました。野菜と生産者さんの相性が味に出るようですね。
八百屋のタケシタでは『感動する美味しさの野菜』を扱うことにこだわって、販売する商品は吟味しています。
編集長:
生産者さんにはどのようにアプローチされたんでしょうか?
竹下さん:
畑に行って農作業を手伝いながら、またさらに新しい知り合いの生産者さんをご紹介いただいてネットワークを広げていきました。いまは20軒ほどの生産者さんとお取引させて頂いています。
事業を始めて1年3ヶ月になります。神戸はちゃんとコミュニティになっているので、みなさんが応援してくださったり、お客様からの喜びの声が届いたり、そのおかげだと感じています。
編集長:
個人的には昔から野菜が大好きですし、こだわりと信念を持った竹下さんの神戸での素晴らしい取り組みをご紹介できて、Ichiban KOBEとしても嬉しいです。今日はありがとうございました!
*『八百屋のタケシタ』の移動販売は5月24日(日)まで延長して実施中。
トラックには常に15~16品目の野菜を載せて販売しています。下記のURLから是非チェックして下さいね。
『八百屋のタケシタ』の公式ホームページはコチラから。
【公式HP】
https://www.yaoyanotakeshita.com/
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