瀬戸内海を望む高台に位置する神戸市立須磨離宮公園。
平成元年に日本の都市公園100選に選ばれた、須磨区の丘陵に広がる広大な都市公園です。
須磨離宮公園の前身は「武庫離宮」。天皇陛下のご宿泊を主目的に大正3年(1914年)時代に造営され、昭和20年(1945年)の神戸空襲で主要建造物が焼失されるまでの約30年間、皇室の別荘として利用されました。
戦後、進駐軍に接収されたのち、昭和31年(1956年)に神戸市に返還されます。昭和33年(1958年)に当時皇太子であった上皇陛下のご成婚記念事業として整備が始まり、昭和42年(1967年)に正式開園。以降は街中の花と緑あふれる癒しスポットとして神戸市民に親しまれてきました。
よく晴れた日に展望台や休憩所から見渡す眺望はまさしく絶景のひとこと。かつての皇室の方々が眺めていたであろう風景を、現在では誰でも気軽に見ることが出来ます。
そんな由緒ある歴史にちなんで建設された『王侯貴族のバラ園』は現在見ごろを迎えています。
園内ではプリンセス・ミチコ、プリンセス・ドゥ・モナコ、クイーン・エリザベスなど、
皇室や王室、芸術家などの名を冠した品種コレクションを一挙に見ることが出来ます。
春と秋合わせて開花する薔薇は約180種、4,000株。色鮮やかな花色と豊かな香りで来園者を出迎えます。
私たちが撮影に向かった日も多くの方々が薔薇を楽しんでいました。
一眼レフカメラで美しいバラを写真に収める人たちも。
目で見て香って撮影して、様々な形で楽しんで頂けます。
テラスハウスからはシンメトリーデザインのイタリア式庭園を一望に見渡せます。
宮殿を模したテラスハウスは改装したばかり。
そこに併設されている「GARDEN PARTAGE須磨離宮(ガーデンパタジェすまりきゅう)」は、平日でも待ちが出るほどの人気ぶりでした。園内を散策した後はこちらのカフェで庭園を眺めながらお食事を楽しむのもいいですね。
そのほかにも木製フィールドアスレチックやしょうぶ園、植物園など、様々な見どころがある須磨離宮公園。
次の休日は街中の緑豊かな公園で、都会の喧騒を離れてのんびり散策してみてはいかがでしょうか。
神戸市立須磨離宮公園
〒654-0018 神戸市須磨区東須磨1-1
TEL. 078-732-6688 FAX. 078-734-6022
開園時間
9:00〜17:00(入園は16:30まで)
休園日
毎週木曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始(12月29日〜1月3日)
入園料
15歳以上(中学生を除く) 400円
※兵庫県内在住で65歳以上の方は、お住まいの自治体がご本人に発行するお名前・住所・年齢を記載した公的証明書の原本を入園の際にご提示いただきますと、入園料が無料となります。
ガーデンパタジェ須磨離宮
Tel 078(736)1616
HP https://www.gardenpartage.com/
場所
須磨離宮公園レストハウス内
営業時間
モーニング:9時30分~11時
ランチ:11時~15時
カフェ:11時~16時15分(ラストオーダー)
定休日
木曜日(公園休業日)※ただし臨時開園日は営業