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神戸を訪れる外国人に是非活用してほしい!ICT技術を用いた多言語案内「Smart guidance」

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2019年ラグビーワールドカップ、2020年東京オリンピックなど、世界的に注目されるイベントの日本開催が近づき、訪日外国人の数は着実に伸び続けています。

そして昨年開港150年を迎えた様々なイベントが行われていたここ神戸。訪れる外国人観光客も増加する中、昨年の10月から、市内に設置されている歩行者案内図に外国人観光客を対象とした利便性の高い新たな機能が追加されているのをご存知でしょうか。

それは「Smart guidance(スマートガイダンス)」と呼ばれる多言語のサービス。外国人観光客が安心・安全・気軽にご自身で街歩きができる環境の実現に向けて進められている取り組みです。今話題のICT技術を用い、多国籍の訪日外国人の方々を対象に、母国語で地図や目的地までの経路を表示してくれるというものです。

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↑神戸市内の実際の案内図
案内図に添付されているQRコード*(2次元コード)が目印。(画像右上の赤い丸印内)
スマートフォン等の端末でQRコードを読み取ると、登録されている施設までの案内が表示されます。
*QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

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表示言語は、英語、韓国語、中国語(簡体字・繁体字)、タイ語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、インドネシア語、ベトナム語と、10言語から選択できます。
※各言語に日本語が併記表示されます。

現在のサービス実施対象エリアは三宮地区周辺(三宮、元町、旧居留地、北野)。
※詳細は、下記のチラシ画像2枚目の地図にある、赤い枠の付いたエリアをご参照ください。
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取材時、実際に案内図をご覧になっておられた、中国から来日中のリンリンさんにご一緒させていただき、実際にSmart guidanceを利用して頂きました。

~阪急神戸三宮駅西口にて~
「ボストン美術館の至宝展を開催中の、神戸市立博物館へ行きたい」とのことで、案内図を見ておられましたが、メインの地図では記載エリア外のため神戸市立博物館が見当たりません。そこで、Smart guidanceのチラシをお渡しし、実際にサービスを試して頂くことになりました。
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①案内看板の右上にQRコードを発見!
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②お持ちのスマートフォンでQRコードを読み取ると、ブラウザの設定言語の簡体字を自動で判断してくれました。※プルダウンで言語を選び、手動で設定言語を変更することも可能。
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③www.の地球マーク(画像右の赤い丸印)がある施設は観光案内サイトにリンクされているので、到着前に基本情報や周辺情報などをチェックすることができます。
(神戸市立博物館の情報はこのように表示されていました。)
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④そして目的地の「市立博物館」をタッチすると、経路が地図に表示されました。
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⑤リンリンさんのご厚意で、目的地の神戸市立博物館までの道のりをご一緒させていただくことに。地図が見やすく分かりやすいため、目的地までの詳細地図が表示されたスマートフォン片手に、迷うことなく自力でたどり着くことができました。
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Smart guidanceを使ってみた感想をリンリンさんにお伺いすると、「操作が簡単だし、地図にも言語対応してくれていて使いやすかったです。三宮や北野、南京町やメリケンパークまで、観光地をしっかりカバーしているのがいいですね。先ほどの阪急の駅前から神戸市立博物館まで歩いてきた間にも、同様の案内図をいくつも見かけました。案内図がたくさんあると、一人でも安心して街歩きができます。神戸にはこういうサービスがあって、外国人でも歩きやすい街だと友人にもおすすめできますね!」とのこと。

Smart guidanceは、国土交通省近畿地方整備局の主導のもと、神戸市や交通事業関係者などの協力を得ながら試験的に実施されています。

また本サービスは地下街の経路にも対応しているという点において画期的といえます。
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地下街の地図は現在日本語のみ提供されていますが、三宮周辺には地下街も多いため今後の多言語化が待ち望まれます。

神戸開港150年を迎え、神戸港には乗客数千名クラスの大型外国客船が数多く入港しています。その下船客をはじめ、外国人観光客の皆様が徒歩で気軽に歩いて回ることができる観光地として、神戸には北野や南京町、旧居留地、ハーバーランドなどの魅力的なスポットがたくさんあります。このSmart guidanceの使いやすさが浸透し対応案内図が拡充されることで、訪日外国人にとって今以上に神戸が利便性の高い街となれば、歴史ある国際都市としてさらに発展していくのではないでしょうか。Smart guidanceの今後の展開と益々の普及が期待されるところです。