神戸市須磨区と垂水区をまたぐ鉢伏山(はちぶせやま)・旗振山(はたふりやま)山上にある須磨浦公園・須磨浦山上遊園は、展望台や遊園地などを有する緑豊かな公園です。
山陽電車の須磨浦公園駅で下車してすぐ、山上へ向かうロープウェイが目に入りました。
ふもとの須磨浦公園。取材に訪れた日は桜が七分咲きほどでしたが、快晴の下でお花見を楽しむ人々や猫の姿が。
山上で咲き誇る桜に惹かれてロープウェイに乗り込みます。ちなみに、ロープウェイのゴンドラは二種類あり、赤いゴンドラが「やまひこ」、白いゴンドラが「うみひこ」といいます。
須磨海岸や明石海峡大橋を眼下に見下ろしながら、ゴンドラはぐんぐんと山頂まで登っていきます。
あっという間に山頂に到着。 ロープウェー山上駅からカーレーターで更に登ると、喫茶や屋上展望台、レトロなゲームコーナーを有する回転展望閣が見えます。
屋上展望台から桜と共に望む景色はまさしく絶景のひとこと。須磨海岸はもちろん、神戸市街や大阪湾、明石海峡大橋がパノラマで眺望できます。
回転展望閣(鉢伏山)から山上遊園(旗振山)に向かうために観光リフトに乗ります。とてもゆっくりとした速度で動く乗り物なので、景色を眺めながらゆったりと空中散歩を楽しめました。高いところが苦手な方は、ハイキングコースを歩いていくこともできますよ。
山上遊園に降り立つと、明石海峡大橋により近い回転展望閣とはまた違った趣の景色が目の前に広がります。
子供連れで楽しめるちびっ子広場やミニカーランド、花の散歩道などもあります。この日は菜の花が見頃でした。
これまで紹介した施設のほとんどは1959年の開園時からのものなので、レトロ感を楽しむこともできます。
その他にも、 直径17mのウッドデッキで景色を見渡せる日時計と青葉の笛広場や、
学問成就の守護神毘沙門天が祀られていたり。
そこからさらに足を延ばすと、かつての国境であり、現在の区境にたどり着きます。
園内には六甲全山縦走路が通っているため、手軽にハイキングやトレッキングを楽しめます。
公園内はとても広く、散策しているとあっという間に夕方が訪れました。明石海峡大橋の向こうに落ちる夕焼けは、思わず見惚れるような美しさです。
運行が終わる前に山上からロープウェイで下山します。車内から見える夜桜も美しいですね。
ロープウェイから降り、須磨浦公園駅から帰路につきます。駅は須磨浦公園とほぼ直結でアクセスが良く、気軽に春の絶景を楽しむことができました。
●入園無料(有料施設あり)
●アクセス:山陽電車 須磨浦公園駅下車すぐ
須磨浦公園・須磨浦山上遊園
http://www.sumaura-yuen.jp/facilities/index.html