このところ春の暖かさを感じる日が続いています。(2020年3月取材)今回は、澄んだ青い空と豊かな緑の芝生の下で、春の空気感を満喫できる「みなとのもり公園」をご紹介します。
みなとのもり公園は広大な芝生と、高速道路・モノレールの高架下の空間を活用した都市型公園です。ピクニックやバスケットボール、ジョギングで人気の公園として神戸市民に親しまれています。
公園中央の広い芝生エリアには、緑豊かな芝生が広がっています。またエリアの周りにはテーブルベンチもあり、お散歩途中でちょっと座って芝生を眺めるとホッと一息、気分転換にも良さそうです。
公園の花壇にはいろいろな種類の花が植えられています。園内の芝生と花は定期的に管理され、いつもきれいに保たれています。
楕円形の芝生エリアを取り囲むランニングトラックは市民に愛される運動コースとして知られています。1周で約460メートルあるそうです。しかもコースは2種類あり、内側のコースはランニング用の柔らかい舗装になっています。
公園の西側、ポートライナーの高架レールの下にはバスケットボールの専用コートもあります。バスケ好きには有名なスポットだそうです。バスケットボールコートの隣にはインラインスケートコートもあり、多様なスポーツが気軽に楽しめます。
「みなとのもり公園」には「神戸震災復興記念公園」という別称があります。公園案内にも記載されています。そして園内には、そのテーマを伺い知ることのできるモニュメントが建立されています。
みなとのもり公園は、震災前までは「JR貨物神戸港駅」で神戸を象徴する施設でした。被災後、2003年に廃止されましたが、公園には神戸港駅の痕跡が残っています。
こちらの時計は当時JR貨物神戸港駅で実際使われていたものだそうです。時計の時間は震災発生の時刻、5時46分が刻まれています。そして時計の下には鐘が設置されています。この鐘は「安全の鐘」と呼ばれていて、震災の復興を祈念するモニュメントです。
園内には災害時のための貯水槽、災害用トイレ、備蓄倉庫など、設備が備わっているそうです。このみなとのもり公園は、いざというときには市民のために活躍できる公園でもあるのです。
「みなとのもり公園」の名称は公募で決められました。「もり」という名前にふさわしく、公園は木々に囲まれています。公園ができた当初、神戸市民がどんぐりの苗を家庭で育て、その苗木を公園に植えたそうです。そして今はこの写真のように立派に成長しています。
また、公園を囲む高架橋の上を走る神戸のアイコンの1つ、ポートライナーの姿もこうして眺めることもできます。
夕暮れのオレンジ色がかかった空まで素敵なみなとのもり公園。約5.6haという広大な自然の中で、軽い運動や気分転換に訪れるには、まさに最適な場所です。コロナウイルス感染拡大が落ち着きましたら、是非足を運んでみて下さい。
※2020年5月4日現在、緊急事態宣言発令に伴う、コロナウイルス感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えられます様お願い致します。記事は2020年3月時点のものです。
【アクセス】
兵庫県神戸市中央区浜辺通5-1
ポートライナー「貿易センター」駅より徒歩約2分
各線「三宮」駅より徒歩約10分