インタビュー ファッション

MARIEN BETH(Beauty salon)×Ichiban KOBE

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Ichiban KOBEスペシャルインタビュー@マリアンベス居留地

日本全国、そして世界に誇れる神戸エリアのイチバンを紹介するこのインタビュー。
今回は神戸の美容業界を牽引するトータルビューティーヘアサロン、「マリアンベス」オーナーのスペシャルインタビュー。
ヘア、メイク、ボディ、そしてお客様を心の内側から輝かすトータルビューティを目指し、上質な空間づくりや後進の育成など、細部までこだわり続けるオーナーの熱い思いを聞かせていただきました。

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編集長:
今日はお忙しい中ありがとうございます。
まず、お名前とご職業をお願いいたします。

谷オーナー:
谷と申します。美容室を経営しています。

編集長:
マリアンベスさんは、現在は複数店舗で運営されているとお伺いしています。

谷オーナー:
はい。いまは「マリアンベス」で3店舗と、「カシスヘア」という店舗を合わせて計4店舗で運営しています。この本店が2009年からスタートして、8年目(2017年12月取材時)になります。

編集長:
神戸の旧居留地と呼ばれるこのエリアで美容室を経営されて、この8年で神戸のファッショントレンドの変化はどのように感じられますか?

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谷オーナー:
少しずつカジュアルでふんわりとした雰囲気が多くなってきた感じがします。女性に関して申し上げますと、だんだんと自然なスタイルを追求する傾向に、そう、「ナチュラルウーマン」になってきた印象です。

編集長:
私の中では神戸ファッションの中心は旧居留地というイメージを持っています。歴史的な建物が多く高級ブランドが立ち並ぶ様子は銀座を彷彿とさせますし、レンガ造りの建築の雰囲気はニューヨークの街並みを連想させます。
神戸ファッションの特徴はどのように捉えていらっしゃいますか?

谷オーナー:
全国的に見ても、流行が早い街だと思います。

編集長:
それは流行が入ってくるのが早いのか、それとも移り変わりが早い、ということでしょうか?

谷オーナー:
両方ですね。やはり神戸には外国の方が沢山住んでおられ、その国際的な雰囲気の中で生まれた神戸ファッションのブランドも多いですし、インターナショナルなファッションを意識した街だと感じています。

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編集長:
マリアンベスさんはニューヨークのミッドセンチュリーの雰囲気を店内に取り入れ、谷さんご自身もニューヨークに思い入れがあると伺いました。美容の世界、特にヘアメイクをされていると聞くとロンドンを思い浮かべる方も多いと思いますが、特にニューヨークに傾倒される理由をお聞かせいただけますか?

谷オーナー:
ヘアだけならロンドンかもしれませんが、美容に関わる全てをプロデュースしたいと考えた場合、最先端なのはニューヨークだと思っています。私達はヘアメイクを美容の一部として捉えていて、実際にはファッション(服装)、ヘア、メイク、ボディ、そして内側まで綺麗になっていただきたいという気持ちで仕事をさせていただいています。その刺激を与えてくれる街がニューヨークなのです。

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編集長:
神戸の冬も寒いですが、ニューヨークと言えばちょうど今頃はすごく寒くてマイナス何度の世界ですよね、、、寒い中、先ほど店内に入った瞬間からすごく雰囲気が良く、お客様もスタッフの皆さんもリラックスされているのが感じられて、体も気持ちも暖かくなりました。
私の中では個人的に、マリアンベスさんは神戸エリアの中で、ワンランク、いやツーランク上の美容室だと思っています。神戸のファッションを発信する立場で、リーダー的存在でありたいというお気持ちはございますか?

谷オーナー:
ありがとうございます!笑
リーダー的な存在というよりも、このお店に来ていただくお客様には、心から綺麗になっていただきたいという気持ちで続けています。心も楽しく、とにかくハッピーに、元気になっていただきたいですし、そう言ってくださるお客様を通して、私達の理念を自然な形で発信していきたいですね。

編集長:
なるほど。谷さんは神戸で複数店舗経営されていらっしゃいますが、神戸に対する特別なこだわりや思い入れがおありなのでしょうか?

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谷オーナー:
神戸は大好きな街です。昔からそれぞれのお店ごとに独自のこだわり、テイストがあるのが特徴だと考えています。飲食店もファッションのお店も、そして住んでいる人たちも、あらゆるトレンドを受け入れながら進化して行き、最終的に本物だけが残っていく街だと思います。

編集長:
そうですね、競争も激しいでしょうし。神戸の方は皆さん好みをしっかりと持っておられますからね。

谷オーナー:
だからこそ、その「本物」になっていくためには、ヘアだけでなくトータルでの美容や、空間づくりを目指していきたいと思っています。

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編集長:
素晴らしいですね!
現在スタッフの方は何名ほど働いていらっしゃるんでしょうか?

谷オーナー:
約40名です。

編集長:
谷さんはオーナー、経営者であり、トップスタイリストでいらっしゃいます。この美容業界での後進の育成にあたり、どういったことを大切にしていらっしゃいますか?

谷オーナー:
内面の気持ちを感じとって、相手に思いを伝えられるスタッフを育てたいと思っています。お客様ご自身が本来の希望や心の内をスタッフに言葉で伝えるということはなかなか難しいことです。コミュニケーションを重ねることで、細やかな言葉のニュアンスを読み取り、感じ、そしてそれをきちんとお客様に伝えることで、安心して居心地よくなっていただくことが大切です。スタッフを育てるには、技術だけでなくそういった心遣いが必要だと思っています。

編集長:
美容学校を出られたばかりのスタッフの方には、みなさんで夜に練習などされているんですか?

谷オーナー:
はい、しています。

編集長:
昨今の美容業界では、ある程度の技術を習得した美容師さんがフリーで働いているような美容室が多くなってきましたよね。そういうところでは新人の方を育てるという仕組みがないのかな、という風に見えてしまうんです。そういったビジネス展開もあると思うのですが、谷さんはどのようにお考えでしょう?

谷オーナー:
おっしゃる通りです。美容室を経営するにあたり、それも一つの方法だと思います。でも私達は個人主義ではなく、ベテランも新人も一緒にみんなでに成長していき、それをお客様に感じていただくということを目指していますので、スタッフの教育がとても大切なんです。

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編集長:
お話を伺っていると、スタッフのみなさんには気持ちも、感性も、この空間自体もよりいいものに磨いてほしいと思っていらっしゃるのがとても伝わってきました。オーナーである谷さんの思いをみなさんで共有して、お店を作り上げていっているんですね。
マリアンベスさんのようなお店がしっかりと神戸の街に根付いて、トータルファッションを発信する美容室としてもっと認知されるように、これからも応援していきたいです。
では、ここで少し話題を変えまして、いま一番苦労していらっしゃること、そして楽しいなと思うことを、一つずつお聞かせください。

谷オーナー:
やはり人材育成が一番の苦労です。バランスよく、技術も、感性も、中身も、コミュニケーション能力も育てていくのは、正直すごく時間が掛かります。更にそれら1つ1つをみんなで協調し合って伸ばしていくのは困難だと感じることもあります。
しかしながら、それができた時や、技術を教えてきたスタッフが一人立ちしていく姿を見たり、お客様からお褒めの言葉を頂いたり、みんなが成長していくのを見届けられるのは最大の喜びでもあります。

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編集長:
では苦労されていることと、楽しく嬉しいことは表裏一体というわけですね!

谷オーナー:
まさしくそうなんです!
一つの喜びをお客様とスタッフが分かち合っている姿を見ると、「教えてよかった」「もっと上手くなってもらいたい」「もっと『ありがとう』と言われるお店を作っていこうよ」という気持ちにさせられます。

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編集長:
私達はIchiban KOBEというポータルサイトを通して、神戸発のイチバンと言われる方々、場所、組織、食などの魅力を発信していくのが役割だと思っています。神戸はよくお洒落でハイカラな街と言われますが、具体的にじゃあ何があるのか、と聞かれたときに「大阪ほどの個性はないし、、、」と返答に詰まることが以前はありました。
でも様々な取材を重ねていくと本当は素晴しいモノがあり、素晴らしい技術があり、素晴らしい人たちが多くいらっしゃいます。美容の世界では、ぜひマリアンベスさんを紹介したいと思っていました。

谷オーナー:
ありがとうございます。光栄です。

編集長:
例えば東京の表参道では美容室へ、海外のタレントさんや、国内の遠い地方からでもわざわざ出かけて行く人がいらっしゃいます。
神戸にもこんなに素晴らしい美容室があり、進化し続ける技術があって、熱い思いを持って働いている方がいるということを多くの方に知っていただくことで、東京や日本全国、または海外から、マリアンベスさんを目当てに神戸へ来る方が増えると嬉しいと思いますし、そういう美容室になってほしいです。

谷オーナー:
いやいや凄い展開ですね。笑

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編集長:
食の世界では割と珍しいことではなくて、神戸牛の総本山である神戸に全国から食べに来られる方がいらっしゃいますし、ミシュランに掲載されたお店にわざわざ遠くから食べに来られる方も多いと思います。私は美容の世界がそうなっていっても全く不思議はないと思うんですよね。

谷オーナー:
ぜひそうなっていきたいですね。神戸の美容業界がより発展するきっかけになれたら嬉しいですし、神戸をもっと知っていただきたいです。全国の人たちにも、そして世界の人たちにも広げていけるように、スタッフと一緒に頑張っていきたいです。

編集長:
ではスタッフさんのお話も少しお伺いしたいと思います。
自己紹介をお願いします。

満井チーフ:
満井といいます。よろしくお願いします。お店ではチーフをさせていただいています。

編集長:
こちらのお店で働かれて何年くらいになりますか?

満井チーフ:
勤め始めて14年になります。

編集長:
すごく長いキャリアですね!

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満井チーフ:
はい、アシスタントの時からずっとです。

編集長:
ちょうど先ほど谷さんとのお話の中で、入社したスタッフとはいろんなことを共有しながら、一からしっかり育てていきたいとお伺いしました。満井さんはまさしくこちらで育ってこられた方なんですね!
満井さんから見た、オーナーである谷さんの魅力を教えていただけますか?

満井チーフ:
いつも先頭を切ってスタッフを引っ張っていってくれるところです。私達は人間性を高めるお店づくりを重要視しているんですが、それをオーナーが朝早く来て熱弁してくださいます。オーナー自身がオーナー自らの言葉で話すからこそ、すごく伝わるし、私達もオーナーの思いを引き継いで後輩たちに伝えたいと思えるんです。そこはすごく尊敬していますし、彼の魅力だと思います。

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谷オーナー:
そんなこと言ってくれるんや!?ありがとうございます。笑

編集長:
普段は心で思っていても、なかなかこういった機会がないと口に出せないこともありますよね。
今後、こうしていきたいという希望や思いはありますか?

満井チーフ:
いまもずっと私たちは「お客様第一主義」で営業をさせていただいています。お客様からの「ありがとう」を増やしていくお店づくり、神戸から世界に発信できるような、「必ずまた来たい」と言っていただけるようなお店づくりを今後もっと展開していきたいです。

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編集長:
私達、Ichiban KOBEというメディアも神戸の良さを外国人や日本の方々に知っていただくための雑誌とウェブサイトを運営しています。ちょうど私たちの「また来たくなる街、神戸」というキーワードを掲げているんですが、満井さんの言葉と合致していますね!
神戸に対する愛着や思いはどういったものがありますか?

満井チーフ:
私はずっと神戸にいて、大好きな街です。風光明媚な港町で、空気もきれいですし、ここ旧居留地や北野の雰囲気も好きですね。海外から神戸へ来られる方が増えてきているのも嬉しいです。そういった方々にもっと神戸の良さや「神戸らしさ」を知ってほしいですし、来てくれた方が神戸の感想を自国に持ち帰って、広めていただければと願っています。

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編集長:
谷さんも満井さんも、すごくキラキラしていますね!お客様第一主義とおっしゃっていたように、相手に希望と喜びを同時に与えているという印象を受けました。素敵です!
最後に、マリアンベスさんの魅力を教えてください。

満井チーフ:
「お客様が大好き!」ということだと思います。スタッフみんなもお客様が大好きですし、嬉しいことにお客様も私達スタッフが好きで、ここに定期的に来るのが楽しみだと言ってくださる方も沢山おられます。

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編集長:
初めて谷さんにお会いした際に、神戸の街のこと、お客様のことを第一に考えているマリアンベスさんの理念に感銘を受けて、ぜひIchiban KOBEで紹介させていただきたいと思いました。今後も何らかの形で一緒に神戸を盛り上げていければと願っています。今日は本当にありがとうございました。

谷オーナー・満井チーフ:
ありがとうございました!!

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