最近「エシカル（ethical）」という言葉をよく耳にすると感じる方も多いのではないでしょうか。
この言葉は「倫理的、道徳上の」といった意味があり、英語圏では近年「環境や社会に配慮した」ことを表す形容詞として社会貢献のニュアンスも内包するようになっています。
「エコ」や「フェアトレード」と同様に地球環境や地域社会に配慮された商品を購入・消費することで、サスティナビリティ（持続可能）な社会の実現を目指そうというグローバルな潮流です。
難しそう、と感じる方も多いかもしれませんが、実は神戸にも「エシカル」体験が気軽にできる場所があることをご存知でしょうか？
しかも美味しい食事を楽しんで異文化交流もできるとしたら…
今回は海外の珍しい郷土料理を美味しく食べて開発途上国への理解を深め、寄付にも繋がるエシカルな食堂をご紹介します。
灘区のHAT神戸にあるJICA*（ジャイカ）関西。その1階にある「JICA関西食堂」は一般の方も気軽に利用できるカフェテリアです。
店内には開放的なテラスもあり、広々としていてフランクな明るい雰囲気です。
お子様用の椅子も用意されているので家族連れにもぴったり。
店の一角には開発途上国のお札や旗が沢山飾られています。
海外から研修に来られた方々も利用するので、異文化交流できる貴重な機会になるかもしれません。
お店の人気メニューは、スタッフの方々が毎月特定の開発途上国・地域に想いを寄せながらメニューを選定している「月替わりエスニック料理」。
毎月、世界各地の未知の料理を楽しみに通うファンもいるのだとか。
4月は昨年度の月替わりメニュー人気No.1だったスリランカ料理でした。
・スリランカチキンカレー
・アーユルヴェーダ・いんげんカレー
・ワタラッパン（スパイシーココナッツプリン）
食堂の入口には月替りメニューの国を紹介するコーナーも設置しており、普段馴染みのない国の文化を美味しい料理を通じて理解することができます。
メニューはイスラム教徒向けのハラル食や日替りの和食、寄付に繋がるTFTメニューなど種類豊富。
TFTメニューは1食注文すると20円の寄付をしたことになり、特定非営利活動法人TABLE FOR TWOを通じて開発途上国の子どもの学校給食1食分になります。
日本人が普段あまり知ることのない開発途上国の文化。その魅力をJICA関西食堂で気軽に美味しく体験してみてはいかがでしょうか。スタッフの方々が思いを込めた多国籍料理を是非味わってみてくださいね。
- 営業時間
ランチ/ 11:30～14:00（L.O.13:30）
ディナー/ 17:00～21:00（L.O.20:30）
- 定休日/ 年末年始
独立行政法人国際協力機構（JICA*/ジャイカ）は、日本の政府開発援助（ODA）を一元的に行う実施機関として、開発途上国への国際協力を行っています。
*JICA（ジャイカ）はJapan International Cooperation Agencyの略称です。
