神戸の中心地三宮エリアから北西に車や公共交通機関で40分ほど、澄み渡った青空と緑溢れるワイン畑が広がる神戸ワイナリー。アイコニックな赤レンガと白い壁の建物は、まるで海外のワイナリーにいるかのような風格と雄大さを感じさせてくれます。
太陽の光と大地の恵みが育んだ「神戸ワイン」は、神戸ビーフと並び、神戸の名産品として世界中から注目されています。
また2019年6月のG20大阪サミットの夕食会では、神戸産カベルネソーヴィニヨン、メルロを使用した「ベネディクシオン・ルージュ2016」が世界各国の首脳に振る舞われました。
今回は、開放的な雰囲気で、自然を感じながら気軽にワインを楽しめる神戸ワイナリーの魅力を数回にわたってご紹介していきます。
神戸ワイナリーの正式名称は、「神戸ワイナリー農業公園」で、「神戸ワイン城」という愛称でも知られています。
広さは、31ヘクタール、甲子園球場の約8個分の広さとのことです。
施設マップ
敷地内駐車場から正面ゲートに向かう長い階段の左手側には、数か所に渡って広大なぶどう畑が広がっています。
どこまでも続く空の青と草木の緑が、癒しと元気を同時に感じさせてくれます。
ぶどうの実り豊かなこの季節、まずはぶどう畑から見学されるがおススメです。
畑を中に進み、ぶどうの木々近づくと、まさに最高のフォトジェニックスポットです！
赤ワインの材料になるカベルネ・ソーヴィニョンとシラーです。大きく実ったぶどうの房がとても瑞々しい。
爽やかな緑色のリースリングも。
成長したぶどうは一房一房選果しながら丁寧に収穫されます。
映画のワンシーンのようなワイン畑と青い空。新鮮さとともに不思議と懐かしさも感じます。
ぶどう畑を満喫した後は、正面ゲートから施設内に入ります。ゲートを抜けると一面赤レンガのタイルが印象的な中央広場があります。
パラソル付きのテーブル席、鯉がのんびり泳いでいる水路などもあり、ここではゆっくりとした時間を過ごせます。
中央広場を囲むようにして様々な施設が並んでいます。その1つが熟成館です。
収穫されたぶどうが美味しいワインとなるためには、非常に繊細な醸造という作業が行われます。その中でも、最も時間をかけるのは熟成です。
熟成館内には様々な掲示物があり、醸造の過程についてわかりやすく説明されています。
丁寧に収穫されたぶどうは、ワイナリーに搬入され、ぶどうの軸を取り除く「除梗」、ぶどうの粒を潰す「破砕」という２つの工程の後、搾汁されます。
搾汁されたぶどうの果汁は、ステンレスのタンクや木樽に移して発酵させます。発酵期間中、適温を保つため、タンクの外側を流水保冷するタンクもあります（写真奥から2番目のステンレスタンク）。発酵が終わったのち、酵母や果肉等を取り除く「おり引き」と呼ばれる工程を経て、約1～２年の熟成期間を迎えます。
長く静かな熟成の時間が終わるとワインを瓶に詰め、さらに瓶熟成を行います。貯蔵庫に寝かせて熟成が進むと、飲みごろのワインとなり、適正な時期に出荷され店頭に並びます。
ぶどう畑では、豊かな自然の中で育まれるぶどうを目にし、熟成館では、神戸ワインがじっくりと生まれる過程を学びました。いよいよこの後は、是非そのワイン味わってみて下さい。
熟成館のすぐ隣には、広々としたワインショップがあり、様々な神戸ワインのラインナップが並んでいます。
お好みのワインを飲みたい、お土産でワインを購入したい方は、気軽にスタッフに声をかけてみて下さい。ワインを知り尽くしたスタッフの方々が、丁寧にお好みや目的にピッタリのワインをおススメして下さいます。
今回の取材では、施設のご案内をして下さいました、神戸ワイナリーの黒川さんに代表的な神戸ワインを試飲させて頂きました。1種類1種類、それぞれの歴史・背景・特徴などのご説明を受けながら、神戸ワインを味と知識の両側面から堪能することが出来ました。その模様は次回のPart2で詳しくご紹介します。実際、私たち取材スタッフも今回の試飲で神戸ワインがますます好きになりました！
食べる、体験・見学、遊ぶ、購入（ワインショップ）と楽しみ方が自由自在の神戸ワイナリー。様々なイベントや施設の最新情報は下記公式ホームページ、各SNSをご覧ください。
ホームページ https://kobewinery.or.jp/
Facebook https://www.facebook.com/kobewinery/
Instagram https://www.instagram.com/kobewinery/
施設情報：
神戸ワイナリー（農業公園）
兵庫県神戸市西区押部谷町高和1557-1
電話：078-991-3911
